実践事例

学びの場
学校段階
主な対象障害
教科等
特性・ニーズ
選択すると自動的に並び順を変更します。
自作教材(スイッチ)を活用した意思の伝達に関する指導
概要
視覚障害のある重度重複障害児童生徒が、保有する聴覚、触覚等の感覚を十分に活用することにより、感覚の機能が向上するとともに、自己の身体機能に応じて、授業や朝の会に主体的に取り組む意欲を高めることができた。
手指の操作的な活動が難しい場合でも、足や口、頭等他の部位で操作ができるスイッチもいろいろと紹介されている。それらと組み合わせることで、活用の範囲が拡がると考えられる。
また、普段から視覚的な情報を積極的に取り入れて活動している児童たちも、文字情報読み上げソフトウェアを活用した教材や電子絵本には大変興味をもち、一層集中して取り組むことができた
事例
視覚障害者用ソフトウェアを活用した視覚障害のある生徒への情報入力支援
概要
点字資料のみを使った調べ学習は効率がよいとは言えない。しかし、インターネット利用の操作方法を十分に習得し、検索キーワードの選択技能も高まると、目的のサイトに早く到達できるようになった。頻繁にアクセスするサイトについては、だいたいの画面構成がイメージできるため、必要な内容を適切に切り取り、保存できるようになった。自力で素早く調べものができる喜びは本当に大きなものである。
事例
コンピュータを活用した視覚障害のある生徒への社会自立支援
概要
情報を自力で作成し送受信するスキルを身に付けることは、視覚障害児の児童生徒にとってコミュニケーションおよび職域の広がりに直結する。ワープロ検定受験を目標に正確なキータッチを心がけた結果、4級の検定資格を得ることができた。文字入力速度は10分で300字程度と確実に向上しているため、3級の取得とともに表計算ソフトウェアの操作技術の習得を希望している。表計算ソフトウェアについても、ショートカットキーの活用や、視覚障害者ソフトウェアの導入によって、全盲
の児童生徒にも操作できるため、資格取得をクラス生徒全員が希望するよい動機付けとなった。
事例
ゲームを活用したコンピュータ等に慣れ親しむ活動の充実
概要
ソフトウェア(ゲーム)や教師の支援が内容が児童の実態に合っていたため、3名の児童は全員、マウスやソフトウェアの役割や使い方を理解し、上手に操作することができるようになった。
事例
プレゼンテーションソフトウェアを活用した自閉症等のある児童生徒への視覚的な支援
概要
全校集会などでこのような視覚的支援の活用を進める中で、児童生徒も徐々に慣れてきて、スクリーンをよく見るようになって
きた。卒業式では、スクリーンをステージ中央に配置することにより、話す人とスクリーンが視野に収まり、顔(視線)を動かさなくても見えるので、意識を集中することができた。
また、児童生徒の実態に合わせた教師の言葉かけにより、多くの児童生徒が見通しをもって参加できるようになり、「あと3つで終わり」、「次は、○○」などと教師に話しかける児童生徒も現れてきた。卒業式後のアンケートにも「式の流れや見通しがもてるようになってよかった」「是非、続けていくべきである」などの意見が多く寄せられた。
これらの支援をきっかけに、普段の授業でも予定や流れを黒板や紙に書いて最初に生徒へ知らせたり、小さなカード等を利用したそのほかの簡単な視覚的支援をしたりするなど、ちょっとした支援や配慮により効果が現れる場面が増えてきたように思われる。
事例
携帯ゲーム機・無線LANを活用した学校行事等における視覚的な支援
概要
○ 通常の要約筆記で行うスクリーンを使う方法に比べ、児童生徒は立ち位置を選ぶ必要がなく、行動範囲の制約がない。
○ 手元に情報が表示されるので、資料等を活用するときには視線を変えずに行うことができる。
○ 「手話」に比べ、一度に得ることができる情報量が多いので、児童生徒に考える時間を提供することができる。
事例
チャットを活用した視覚障害のある生徒と聴覚障害のある生徒のコミュニケーション
概要
視覚障害(弱視)のある生徒Aは、文字になった自分の発言を確認、修正しながら会話をすることができた。聴覚障害のある生徒Bは、言葉が文字で表現されることに安心し、笑顔で会話を楽しんでいた。
事例
プレゼンテーションソフトウェアを活用した合奏の支援
概要
モニタ画面をタッチさせることで、ゲーム感覚で演奏の練習をすることができた。また、画面を見
て演奏することで、教師が指示をすることなく、児童自身が曲に合わせようと試み、伴奏パートはほ
ぼ正しく演奏することができた。ただ、すべての児童に有効とは言えず、特に身体模倣の苦手な児童
は興味を示さなかった。
事例
電子黒板を活用した発達障害の児童への視覚的な支援
概要
視覚的に教材を提示できる電子黒板は、多くの児童にとって「分かりやすい」という評価を得ている(事前のアンケートより)。また、言葉だけの説明ではなかなか理解が難しい特別な支援を要する児童にも、図で見て考えることができるため、思考を促す重要な手助けとなっており、授業への意欲が高まった。
電子黒板は、障害のある児童の関心を引きつけ、一目で分かることに利点がある。また、注意の切り替えが苦手な場合、授業の進行に合わせて、手元の教材や教室の前方の教師、発表している他の児童の席などに注意を向けることが難しいが、電子黒板に提示された教材を画面上で変化させながら教師が説明したり、他の児童の発表の内容を提示させたりすることができるため、対象児童も集中して
取り組もうと努め、教師は授業の流れを中断することなく指導することができた
事例
自作教材を活用した情報モラルの指導
概要
対象学級に在籍している発達障害の児童にとって、本教材のアニメーションは、単なる動く絵ではなく、セリフを吹き出しという形で表し、かつ音声も加えているため、視覚と聴覚の両方にはたらきかけ、物語の内容を理解しやすくなっている。ただ、1回視聴しただけでは難しかったので、ポイントとなるカットを静止画像で黒板に提示しながら、物語を振り返った。そうすることで、課題である内容について考える時間を十分に確保することができた。
事例