実践事例
小学部3「生活経験が乏しく、書字が困難である児童に対して、生活経験を増やしながら視知覚認知力、目と手の協応の能力を高めることで、読み書きの修得をめざした事例」
概要
・生活経験が乏しく、書字が困難である児童に対して、生活経験を増やしながら視知覚認知力、目と手の協応の能力を高めることで、読み書きの修得をめざした事例である。具体的には、ICT 機器を活用し視知覚認知能力を高めるトレーニングを行った。
小学部4「書くことに苦手意識のある児童に対し、タブレット端末の 50 音配列ソフトウェアキーボードとアプリ「えにっき」を活用して、日記を書く学習を行った事例」
概要
・書くことに苦手意識のある児童に対し、タブレット端末の 50 音配列ソフトウェアキーボードとアプリ「えにっき」を活用して、日記を書く学習を行った事例である。端末に入力することで、書くことへの負担感が軽減された。また、画像があることで、活動時の場面想起がしやすくなり、以前より意欲的に作文に取り組むようになった。読み上げ機能を使って、自分で文章を確認する姿も見られた。
小学部5「歩く活動への意欲を高めるためにタブレット端末を活用した事例」
概要
・右下肢に不自由のある小学部6年生で、散歩は好きだが外に出ると座り込んでしまうことが多い女子児童に対し、歩く活動への意欲を高めるためにタブレット端末を活用した事例である。タブレット端末を活用してからは、歩く姿をビデオで録画してほしいと要求することが多くなり、録画した動画を観ながら「よくがんばった」と振り返るようになった。動画で振り返ることが習慣になり、座り込むことなく歩き通すようになり、体力もついた。
小学部6「タブレット端末の操作の仕方を習得し、画面越しでの会話に慣れることを目標に学習を進めた事例」
概要
・家庭でのオンライン学習に備えて、タブレット端末の操作の仕方を習得し、画面越しでの会話に慣れることを目標に学習を進めた事例である。児童と教員が別室にいるので、事前の説明をよく聞くことや手順書を見ながら他者に頼らずにタブレット端末を操作することが必要となってくる。また、相手とのやり取りを円滑にするためには、画面への映り方や話し方の工夫が必要となってくるので、児童が自力で試行錯誤する様子が見られた。
小学部7「直接の対面が難しい中で、相手校の意向により ICT 機器を活用した居住地校交流を実施した事例」
概要
・コロナ禍における居住地校交流では、美術作品や手紙、ビデオレター等を介した間接的な交流が主となっている。そのような直接の対面が難しい中で、相手校の意向により ICT 機器を活用した居住地校交流を実施した事例である。
・対象児童は発語がなく、コミュニケーション手段は絵カードやタッチ、クレーン行動が主である。
そのため本児ができることを中心に準備を進め、時間や空間の構造化を図ることや交流活動への参加に向けた意識付けを行った。交流当日の活動の見通しがもてるよう、事前指導を繰り返し行った。
・対象児童は発語がなく、コミュニケーション手段は絵カードやタッチ、クレーン行動が主である。
そのため本児ができることを中心に準備を進め、時間や空間の構造化を図ることや交流活動への参加に向けた意識付けを行った。交流当日の活動の見通しがもてるよう、事前指導を繰り返し行った。
小学部8「自分の思いを表出することに苦手意識のある児童と、話を聞くことに苦手意識のある児童の在籍するクラスに対して、アプリ「Keynote」を活用して一日の学習を振り返る活動を行った事例」
概要
・自分の思いを表出することに苦手意識のある児童(以下「話し手」)と、話を聞くことに苦手意識のある児童(以下「聞き手」)の在籍するクラスに対して、アプリ「Keynote」を活用して一日の学習を振り返る活動を行った。話し手は、タブレット端末の活用により、相手に適切に自分の思いを伝えられるようになり、自信をもつことができた。聞き手は、タブレット端末の画面を大型 TV で提示することにより、聴覚情報だけでなく視覚でも情報を得ることができ、集中が続くようになった。
小学部9「感染症予防のため、登校を控える日にオンライン授業を行った事例」
概要
・医療的ケアが必要な、小学校に準ずる教育課程で学ぶ小学部児童に対し、感染症予防のため、登校を控える日にオンライン授業を行った。教材の提示の仕方や児童の実態に合わせた指導内容や時間の調整など、オンライン授業における課題を見つけることができた。また、児童の安全に配慮しながら学びを継続することができた。
小学部10「見たい物を注視したり、追視したりすることが難しい肢体不自由がある小学部児童に対し、視線入力装置に対応するアプリ「EyeMot 3D」を使用し、身体を緊張させることなく見たい物を注視する学習を行った事例」
概要
・見たい物を注視したり、追視したりすることが難しい肢体不自由がある小学部児童に対し、視線入力装置に対応するアプリ「EyeMot 3D」を使用し、身体を緊張させることなく見たい物を注視する学習を行った。身体の緊張を伴うことなく、眼球だけを動かし、対象物を見たり、対象物を探したりすることができるようになった。
じどうしゃくらべ
概要
・前時に扱ったことなども提示することができ、前時の活動と結び付け活動に見通しが持ちやすくなると考えられる。
・大型モニターに全員が見えるように教科書の内容を提示することで、音読をするときや、教科書に書かれていることを確認する際に、教師の話している様子と教科書に書かれていることの両方を同時に見ることができる。
・大型モニターに全員が見えるように教科書の内容を提示することで、音読をするときや、教科書に書かれていることを確認する際に、教師の話している様子と教科書に書かれていることの両方を同時に見ることができる。
ICT(ロイロノート)を活用した国語の授業実践
概要
・複合語の意味を知る。教科書に載っている複合語を紹介する。
→教科書をスキャンしたものをロイロノートで提示しながら説明する。
・身の回りにある複合語を見つけ、ロイロノート内のワークシートに記入する。記入したワークシートを教師のロイロノートに提出する。
・見つけた複合語を発表したり、見合ったりする。
→友達の見つけた複合語を見合うことができるように全員のワークシートを一度に提示する。
→発表する際はワークシートを拡大し、必要に応じてポインターを使って、今発表しているところがどこか分かるようにする。
・最後に複合語の意味や自分や友達の見つけた複合語をワークシート(紙)に書いてまとめる。
→教科書をスキャンしたものをロイロノートで提示しながら説明する。
・身の回りにある複合語を見つけ、ロイロノート内のワークシートに記入する。記入したワークシートを教師のロイロノートに提出する。
・見つけた複合語を発表したり、見合ったりする。
→友達の見つけた複合語を見合うことができるように全員のワークシートを一度に提示する。
→発表する際はワークシートを拡大し、必要に応じてポインターを使って、今発表しているところがどこか分かるようにする。
・最後に複合語の意味や自分や友達の見つけた複合語をワークシート(紙)に書いてまとめる。