実践事例
デジタルカメラを活用した発達障害の児童への視覚的な支援
概要
本時の、「2つの写真を見てどうだった?」という発問に対しては、対象児童からも、「そろっていた方が、気持ちがいい。」「使いやすい。」といった意見が聞かれた。言語のみの説明や指導よりも、視覚的にとらえさせることで、理解しやすかったと思われる。生活習慣的な指導については、短時間でも継続して指導していくことが大切であり、今後も、靴箱のくつ、ロッカー等についても、時期を見て同様の指導を進めていきたい。
また、対象児童については、視覚的な支援の有効性が認められたので、写真と合わせて、絵カードやシンボルを活用したスケジュールボードや校内掲示の工夫等の支援を検討していく予定である。
また、対象児童については、視覚的な支援の有効性が認められたので、写真と合わせて、絵カードやシンボルを活用したスケジュールボードや校内掲示の工夫等の支援を検討していく予定である。
プレゼンテーションフトウェアを活用した 聴覚障害のある児童への視覚的な支援
概要
プレゼンテーションソフトウェアを使って写真資料を投し、「船の火事を消す」ことを写真で説明すると、「消す」という表現が、それまでの「消しゴムで字を消す」動作から「消防士が火事を消す」動作に変わった。それによって、消防艇の役目を読み取るとともに、「消す」という言葉の使い分けを理解することができたと考えられる。
黒板と話者(教師)が同時に児童の視界に入ることで、児童の視線移動が少なくなり、集中の持続につながるとともに、同じ画面に資料提示でき、時間短縮につながった。
黒板と話者(教師)が同時に児童の視界に入ることで、児童の視線移動が少なくなり、集中の持続につながるとともに、同じ画面に資料提示でき、時間短縮につながった。
コミュニケーションボードを活用した言語の表出が苦手な児童への支援
概要
コミュニケーションボードは紙媒体であるが、その使い方に慣れるために、さまざまな情報機器を補助的に活用した。会話の内容を広げ、学校生活で有効に活用できる語いの獲得・増加にもつながっている。授業では、文を作ると同時に自分の思いを表情や声に出して伝えようとする児童の姿がしばしば見られた。
また、興味のある絵記号とひらがなをつなげていくことで読字の力を伸ばしていくことができる。
また、興味のある絵記号とひらがなをつなげていくことで読字の力を伸ばしていくことができる。
プレゼンテーションソフトウェアを活用した読みの指導
概要
指マークにポインタを合わせ、色が変われば1回クリックするという約束を守り、自分のペースで話を進めることができた。また、「なぞなぞ」も挿入し、正解の場合、「おおあたり」をクリックすると、拍手の音が鳴るようにしたところ、意欲的に学習に取り組んだ。
ルールを守ったコンピュータ利用ができるようになると、日常生活においても順番や約束を守ることができるようになった。そのことが学校での集団活動においても、比較的落ち着いて過ごせることにつながったと考えられる。
ルールを守ったコンピュータ利用ができるようになると、日常生活においても順番や約束を守ることができるようになった。そのことが学校での集団活動においても、比較的落ち着いて過ごせることにつながったと考えられる。
VOCA等の情報機器を活用した生徒同士のコミュニケーション支援
概要
情報機器等の活用により、「教えて。」「もう一回。」といった生徒間の自然なやりとりの場面が見られるようになった。また、一人ひとりの活動が活発になると、全員が楽しみながら、明るい雰囲気の中で学習に取り組めるようになった。生徒の実態を把握し、柔軟な発想で様々な情報機器等を組み合わせることで、生徒の力が発揮された。
VOCA等の情報機器を活用した音声表出の難しい生徒の表現力を高める指導
概要
音声表出の難しい生徒は、教師の仲立ちがあって初めて生徒同士のかかわりの持てる場面が多い。だが、生徒は、友だちに自分の気に入った写真を分かってもらおうと写真の人物の服装や動作などについて、自分の知っていることばを組み合わせて表現方法を工夫した。教師を介さず、生徒同士で直接かかわることの楽しさを知った生徒たちは、授業時間だけでなく昼食時間、休み時間など生活全般で直接的なかかわり合いを楽しみ始めている。
発表用ソフトウェアを活用した文の作成が苦手な生徒への指導
概要
コンピュータの導入により、ひらがなや漢字の読み書きでは、はねやとめ、はらい、全体の形のバランスなどに気をつけて、きれいな文字を書こうとする意識が少しずつ身に付いてきた。これまで、手指の運動機能や巧緻性の未熟さから、思うように書けなかったり、字を書くのに時間を要して意欲を失ったりしていたが、コンピュータの活用により生徒の文字学習への意欲が高まってきた。
ノートに文字や文章を書く時間と、コンピュータに入力する時間とを比べてみると、若干後者の方が早い。実際には少しの差であるが、生徒は、コンピュータ入力の方がかなり早いと感じている。それは、印刷によりすぐにきれいに仕上がる、間違えや脱字の修正がすぐにできる、非常に集中して取り組んでいることなどが要因として考えられる。また、コンピュータ入力に慣れることで、この差は広がることも予想される。教師のさりげない支援も回数を重ねるごとに減り、生徒によっては支援を全く必要としなくなると思われる。
これまで、国語の学習に自信がもてずに消極的だった生徒が、「またやりたい。」「コンピュータを使いたい。」などと申し出てくるようになった。また、ノートに書く学習にも一生懸命に取り組むなど、効果が目に見えて現れるようになってきた。
ノートに文字や文章を書く時間と、コンピュータに入力する時間とを比べてみると、若干後者の方が早い。実際には少しの差であるが、生徒は、コンピュータ入力の方がかなり早いと感じている。それは、印刷によりすぐにきれいに仕上がる、間違えや脱字の修正がすぐにできる、非常に集中して取り組んでいることなどが要因として考えられる。また、コンピュータ入力に慣れることで、この差は広がることも予想される。教師のさりげない支援も回数を重ねるごとに減り、生徒によっては支援を全く必要としなくなると思われる。
これまで、国語の学習に自信がもてずに消極的だった生徒が、「またやりたい。」「コンピュータを使いたい。」などと申し出てくるようになった。また、ノートに書く学習にも一生懸命に取り組むなど、効果が目に見えて現れるようになってきた。
プレゼンテーションフトウェアと電子黒板を活用した注意の持続が難しい児童への支援
概要
本児は、文房具がバラバラに置いてある教科書の図では、おしピンなどの特定のものを見つけることが難しい。大きく提示された画像が変化して、集中すべき箇所を示すことで、特定の文房具を見つけだすことができた。また、吹き出し(文字)による発問や指示は効果的であり、積木で遊ぶことがなかった。授業のまとめとして、バラバラに置かれた10個のブロックと、10のまとまりとして並べたブロックの画像をプロジェクタで同時に投影し、対比させることで、10のまとまりのよさに気づき、「10といくつ」の数え方を理解することができた。
ビデオ会議システムを活用した遠隔授業(ベッドサイド学習)
概要
病室のベッドの中での授業は、児童生徒にとって、時に孤立感を感じるものであるが、教室での授業にリアルタイム・双方向で参加できることで、病室に居ながら友達と一緒に授業を受けているという充足感が得られ、孤立感の軽減につながった。
コンピュータによる擬似体験を活用した知的障害のある生徒への情報モラルの指導
概要
本事例で、コンピュータを利用することにより、擬似サイトや事例、擬似体験から具体的な情報を得ることができた。また、犯罪に関わっている重大な問題であることも効果的に伝えることができた。
いくつかの事例を擬似体験しながら授業を進めていくうちに、生徒は互いの発言の中から、「出会い系サイト」の問題点や、自分たちが気を付けなければならないことなどに気付き始めていた。
いくつかの事例を擬似体験しながら授業を進めていくうちに、生徒は互いの発言の中から、「出会い系サイト」の問題点や、自分たちが気を付けなければならないことなどに気付き始めていた。