実践事例

学びの場
学校段階
主な対象障害
教科等
特性・ニーズ
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筋疾患の進行により前傾姿勢での座位保持が困難になり、パソコンでの学習が中心になった生徒のための支援機器の導入
概要
※本事例は学習環境の整備を主眼においており、支援機器の導入と教科学習との関係には特に密接な関係はないと考え、割愛することにした。
事例
筋ジス(デュシェンヌ型/ウールリッヒ型)の高等部男子生徒の音楽バンド等でドアチャイムを改造した打楽器装置を使い、足先でジェリービーンスイッチを押してバスドラムを叩くことが実現した事例
概要
ドアチャイムを改造した打楽器装置を使い、足先でジェリービーンスイッチを押してバスドラムを叩くことを実現した。
事例
教科書や参考書等のデジタル化(スキャナー)で自学自習できる環境作り、授業での活用事例
概要
教科書や参考書等をデジタル化(スキャナー)し、自学自習できる環境を作り、授業で活用した。
事例
WEBカメラを用い、Skype(テレビ電話ソフト)を使った交流活動(ベッドサイド、校舎)の事例
概要
WEBカメラを用い,Skype(テレビ電話ソフト)を使って交流活動(ベッドサイド,他校)を行った。
事例
ネットワークの無線LANと病弱の児童生徒にノートパソコンを割り当て、学校・病院いずれでもインターネットを利用できるようにした事例
概要
情報の授業等を通して,情報モラルを教え使用するなかで疑問があればいつでも聞くよう指導した。
事例
筋ジス(DMD)の高等部生徒で【トラックボール・ピボット対応大型ディスプレイ」を用い、パソコンにて大学を受験した事例
概要
トラックボール式マウスを使い,センター試験と2次試験を受験した。実際はセンター試験では理系科目の計算等をする際にメモ代わりに使用した。解答は転記する介助者がいて解答した。2次試験では,解答をすべてトラックボール式マウスを使い,Microsoft付属のペイントで書いた。
事例
筋ジス(DMD)の高等部生徒が「ワンキーマウス」を用い、パソコンが使用できるようになった事例
概要
ワンキーマウスでWEBページを作成した。
事例
自閉症のある生徒に対しての携帯電話のタイマー機能を活用した日常生活支援―行動の切り替えを促し、開始・終了の自己判断力伸長を支援するためのタイマー機能の活用事例―
概要
日常生活の中で,活動そのものには自立して行えているが,活動の切り替えに困難を示している場面で,タイマー機能を活用することから始めた。視覚的に時間経過を認識できるようにすることで,開始と時間経過,終了が明確になり,依頼や報告が自主的に行えるようにした。<着替えの場面> これまでは,タイムタイマーを机の上に置いて時間をセットしていたが,大きくて持ち運びにやや不便であり,電池切れもよくしていた。携帯電話のタイマー機能を活用することにより,自分で時間を設定することで何分間とういう時間認識が育ち始めた。また,携帯性に優れており,見た目にもスタイリッシュになった。<掃除の場面> 清掃の際は,掃除機を使って廊下を移動しながら清掃をしている。長い廊下を前半5分間,後半5分間の清掃時間とし,携帯電話のタイマー機能を活用した。まず,5分間清掃をし,タイマーが鳴るとコンセントを移動し,続けて後半の5分間清掃をする。清掃開始の合図をかけなくても,一人で5分間ずつを2回セットし,清掃ができるようになってきた。片付けも自分から取りかかれるようになった。後期になり,清掃場所が廊下から教室へと変わった。教室では,床拭きを1分30秒行う。その場合にも,タイマー機能を使用して床拭きを開始し,終了することができている。<歯みがきの場面> 歯磨きは,手順シートに沿って2回どおり行う。1回にかける時間は2分間。2分間を2回,自分でタイマーをセットし,終了すると仕上げ磨きの依頼を自分から支援者に伝えるようにしている。度々の声かけを支援者がすることなく,「○○先生,仕上げをお願いします。」と依頼されたときにだけ歯磨き支援をするようになったため,生徒も支援者もゆとりができた。
事例
小学部1年生を対象としたVOCAの導入段階における配慮事項の検討―教室から飛び出す行動を改善するためにVOCAの導入段階における配慮事項の検討―
概要
指導の手続きとしては,休憩時間に勝手に教室を出て行こうするときには,VOCAが置かれてある場所に連れて行き,該当するボタンを押すことを促した。行き先が予測される場合は,該当するボタン以外を手で隠すようにし,押し間違えがないようにした。<指導の経過>○4月中旬~5月初旬・VOCAのボタンにはった写真カードで遊びたくて,はがそうとすることが多かった。・音声のフィードバックがあることが分かってくると,音の反応を楽しむためにコミュニケーションとは無関係に繰り返し押すようになった。学習の妨げにもなることがあったので,コミュニケーション場面以外では,スイッチを切ることやVOCAを見えなくするなどの対応をせざるを得なかった。・飛び出しの前兆が行動観察により予測できるようになってくると,行きかけた瞬間を見計らい,VOCAの前に連れてきて,VOCAを押すように促した。4分割のボタンを正しく選択できることは少なかったので,その都度,訂正するようにした。○5月初旬~5月下旬・飛び出しの前に,自らVOCAを押しにくる様子が見られるようになった。まだ意思に合った選択はできず,とりあえずどれかを押してみるという様子であったが,飛び出しは減ってきた。・依然として,VOCAを音の出るおもちゃとして遊ぶ様子は見られる。○6月初旬~7月・行き先を正しく選択でき,自発的にVOCAを押して伝えることが多くなった。VOCAを押すことで要求がかなうことが分かってくると要求回数も多くなり,要求に応えられない場面も出てきた。そのため,泣いて怒ることがあった。スケジュールを使って,いつできるのか,今は何をすべきなのかを伝え,やり取りをとおして行動を調整する力を付けていくことも課題として浮上してきた。・VOCAがない教室でも,クレーン動作での要求が見られるようになってきたので,いつでも意思を伝えることができるように写真カードを携帯するようにした。クレーン動作でどこかに行きたいことを表現しようとしたときに,携帯している写真カードを見せるようにした。携帯している写真カードを外して感触遊びに用いることは多いものの,理解できる写真も増え,コミュニケーションツールとしても活用できるようになっている。
事例
重度知的障害の生徒に対して、コミュニケーションブックを利用してコミュニケーションの相手を広げてきた実践
概要
学校での日常生活場面では,高等部入学時にはすでにコミュニケーションブックを使いこなしていたが,「トイレ」「DVD」など,自分がしたいことを表すカードのみを指さしていた。そこで,要求場面では,相手意識をもたせるために,「○○先生(誰)」「○○を(何を)」「お願いします(どうする)」などと三つのカードを選んで3語文で伝えるようにしている。学校設定教科「暮らし」においては,将来の生活に必要な力を身に付けるために家事全般について学習している。平成21年度の実践においては,困ったときに誰にでも助けを求められるように,ヘルパー役として定期的に大学生や外部の方に授業に入っていただいた。その場面で,困った場面を意図的に設定したり,活動が終わったときに報告したりする場面を設定した。教師は離れた場所で見ていて,必要に応じてプロンプトを示したりした。卒業後の就労に向けた現場実習は,前期に2週間,後期に4週間学校外に出て行われる。3年生は教師が常時指導に付かずに巡回指導になるため,実習先の方とのコミュニケーションがより大切になる。これまでは,VOCAを使って報告したり,コミュニケーションブックとは別のカードを準備したりしていたが,今回は普段使っているコミュニケーションブックに実習先の施設や人の写真を追加して使うことにした。対象生徒は,新しい場面や新しい人に対してはコミュニケーションブックを使わずにジェスチャーで表現することが多い。そこで,最初は教師が入って実習先の支援者の写真指さしながらプロンプトを示し,その後役割を交替して支援者からの声かけで要求,報告をする練習を行った。実習前半は,声かけがないとジェスチャーや直接行動で示していたが,実習後半になり伝える相手が分かると,作業終了の報告やトイレの要求等の際に,自分から支援者に対してコミュニケーションブックを使って伝えることができるようになった。
事例