実践事例

携帯電話Webサイトを活用した移行支援
概要
 携帯電話Web掲示板を利用して,現場実習を指導した。書き込まれた文章データTRUSTIA/R2でテキストマイニングした。
 2009年4月15日より11月末までの書き込みは544メッセージで,1年生130,2年生164,3年生197,卒業生28,教師25であった。総数は3年生が多いのに対して,1メッセージあたりの語句数と文字数は1年生,2年生が多い。
 これは個別の現場実習期間の3年生のメッセージが業務内容を中心に端的に記述する傾向であると考えられる。
 学年ごとの文章中の品詞の割合に大きな差はない。使用された語をリストアップすることにより,帯電話Web掲示板の話題を量的に検証することができた。
 掲示板で生徒たちは職業生活と学校生活に関する話題をくり返しあげ,「働くこと」「学校生活を送ること」について考えている。
 とりわけ,現場実習中の報告は,その時々に生徒が「がんばるべき」と考えたことが記されている。1年生,2年生,3年生それぞれはその学習段階に応じた記述を行っており,現場実習期間の長い3年生は「早い」「上手」といった語が多い。
 これは産業現場の実習で生徒が必要であると感じたコンピテンシー(行動特性)の一端と考えられる。これらのやりとりを通して,教科「職業」のねらいである「産業現場等における実習を通して,職業生活に必要な事柄を理解する」ための一助となったと考えられる。
学校名

学びの場
特別支援学校
学校段階
高校生
主な対象障害
知的障害, 自閉症
教科等

特性・ニーズ
コミュニケーション
事例
事例へのリンク
使用する支援機器教材名

支援機器教材へのリンク
登録年月日
2015-03-18 20:03:48
閲覧数
1600